薪の結婚(ジョナサン・キャロル)


薪の結婚


読了。
キャロルという作家の本は初めて読んだ。
超自然現象を織り込んだミステリと聞いていたので、もっと癖のある作品かと思ってたんだけど、軽妙な文章が心地良く、最後まで一気に読み進めることができた。


今作と合わせてクレインズ・ビュー三部作と呼ばれる本も読んでみよう。


内容はある女性(たち?)の物語。仕事もプライベートも充実していて、正直うらやましいくらいの人生を送っています。ある男性との出会いをきっかけに、自身のルーツにまつわる現象に巻き込まれてゆく。。


プロット自体はそんな凝ったものではないと思います。でも帯の煽りにもある通り「超絶技巧」でグイグイ引き込んで読ませます。
これがいわゆるキャロル節ってやつなんですね。堪能しました。


登場人物もいいです。ヒューという男性が登場するのですが、彼はほんとにいい男です。ユーモアにあふれているって言えばいいのかな。。
架空の人物なのに、彼の魅力に嫉妬しました(笑)
自分が女性なら間違いなくない惚れてただろうなー。


ミステリが苦手な人にもオススメの1冊でした。